ベンツAクラスW176は中古で買い?前期・後期の違いと故障の傾向

中古車展示場のコンパクトなハッチバックと整備記録簿

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中古車サイトでAクラスを見ていると、W176の安さが目に入って『この値段でベンツに乗れるなら…』と気になっていませんか。

ただ、年式が古い輸入車だけに、故障や維持費が心配ですよね。

結論から言うと、W176は「安く買ってしっかり整備する」と割り切れる人なら選ぶ価値があります。一方で、新車保証はすべて終わっているので、個体の状態と整備の記録で選ぶことが何より大事です。

この記事では、W176の前期と後期の違い、故障の傾向、年式による税金の変化、買う前に見るところを順番に見ていきます。

目次

ベンツAクラスW176ってどんな世代?

先に結論

W176は3代目のAクラスです。日本では2013年1月16日に発売され、2015年11月26日にマイナーチェンジしました。2018年10月に4代目W177が発表されるまでの世代です。

W176は、それまでの背の高いAクラスから、低く構えたハッチバックへと形を大きく変えた世代です。

公式リリースの見出しは「7年ぶりにフルモデルチェンジ」でした。2代目W169の発売が2005年だったので、久しぶりの作り替えだったんですね。

項目内容
世代3代目
型式W176
日本での発売2013年1月16日
マイナーチェンジ2015年11月26日
AMGモデルA 45 AMG 4MATIC(2013年7月追加)
次の世代W177(2018年10月18日発表)

出典はメルセデス・ベンツ日本の公式リリースと大手自動車メディアです。

いまの時点で、一番新しいW176でも登録から8年近く、古いものだと13年以上たっています。

『それって、もう古い車なの?』と感じますよね。輸入車としては、ゴムや樹脂の部品、電装品の劣化を気にし始める年数に入ってきています。

ひとつ前のW169とは別の車と考える

W176の前のW169は、2005年2月に日本で発売された2代目です。

W169では、CVT(オートトロニック)の不調やエンジンマウントの劣化が挙げられることがありました。W176では変速機が7G-DCTに変わったので、気にするポイントも違ってきます。

『Aクラスは壊れやすいって聞いたけど』という話を耳にしても、どの世代の話なのかで中身はまるで違うんです。古い世代の話は初代W168・2代目W169で見られます。

A 45 AMGは別の車として見る

W176には、2013年7月に追加された「A 45 AMG 4MATIC」もあります。

四輪駆動のハイパワーモデルで、普通のAクラスとは作りも整備の考え方も別物です。

中古で見かけると、普通のW176との価格差が気になりますよね。AMGは消耗品の交換や整備にかかる費用も上がりやすいので、買う前に輸入車に強い整備工場で見積もりを取っておくと安心です。

前期と後期はどう見分ける?

W176は、2015年11月26日のマイナーチェンジを境に前期と後期に分かれます。

中古車の広告で「後期型」と書かれていても、実際にどちらなのかは書類で確かめておくのが安心です。

区分時期の目安見分け方
前期2013年1月〜2015年11月のマイナーチェンジ前車検証の初度登録年月が目安
後期2015年11月のマイナーチェンジ後〜2018年初度登録年月と、販売店の装備表

マイナーチェンジでは、見た目や装備に手が入っています。ただ、グレードや年式によって細かな装備の差があるので、気になる装備は1台ずつ確かめるのが確実です。

登録年月だけでは分からないこともある

ここで気をつけたいのが、マイナーチェンジの前後に作られた車です。

切り替わりの時期には、前期の在庫が後から登録されることもあります。登録年月が2016年でも、中身が前期ということもあり得るんです。

例えば、販売店ではこんな聞き方をしてみてください。

「この車は前期と後期のどちらの仕様ですか?」
「装備表か、製造の時期が分かる書類はありますか?」

はっきり答えてくれるお店は、車のことをよく分かっている証拠でもあります。

もう1つ、ナビやオーディオが後から替えられている車もあります。年数がたった車なので、使い勝手を考えて交換されていることも多いんです。純正かどうかで操作や地図の更新の方法が変わるので、気になる方は合わせて聞いておきましょう。

W176の故障の傾向

『W176って壊れやすいの?』というのが、一番気になるところですよね。

結論から言うと、どの車にも言えることですが、年式と整備の状態で差が大きいです。そのうえで、W176でよく挙がる話を並べておきます。

W176でよく挙がる話

W176では、7G-DCT(7速デュアルクラッチ)の変速ショックやジャダー(発進時のガタガタした振動)、電装系の警告灯の表示が挙げられることがあります。どの個体にも起きるわけではありませんが、試乗で確かめておきたいポイントです。

7G-DCTは、2つのクラッチで素早く変速する仕組みの変速機です。

その分、低速での発進やノロノロ運転で、普通のATとは違う感触が出ることがあります。これが「クセ」なのか「不調」なのかは、試乗してみないと分かりません。

年数がたった車で出やすいこと

W176に限らず、10年前後たった輸入車では、ゴムや樹脂の部品、バッテリー、電装品の劣化が出てきやすくなります。

例えば、エンジンルームのホース類やブッシュ、ワイパーやバッテリーといった消耗品です。

こうした部品は、交換されていれば安心材料になります。記録簿で「いつ、何を交換したか」を確かめておきましょう。修理費の目安はAクラスの修理費の目安でまとめています。

試乗で確かめたいこと
  • 発進と低速で、ガタガタした振動や大きなショックがないか
  • 坂道や渋滞のようなノロノロ運転で変速がぎこちなくないか
  • メーターに警告灯が点いたままになっていないか
  • エアコン、ナビ、パワーウインドウなど電装品がすべて動くか
  • エンジンをかけた時に異音がしないか

『試乗までさせてもらえるのかな』と遠慮する方もいますよね。ただ、W176のような年式の輸入車なら、試乗して確かめるのはごく普通のことです。

走行距離はどう見ればいい?

中古車を選ぶ時、つい走行距離の少なさに目が行きますよね。

ただ、W176のように年数がたった車では、距離が少なすぎるのも気になるところです。長く動かしていない車は、ゴム部品やバッテリーが傷んでいることもあるんです。

大事なのは、距離と年数のバランスと、その間にどんな整備を受けてきたかです。記録簿で、定期的に点検やオイル交換を受けてきたかを見ておきましょう。

例えば、走行距離が少し多めでも、毎年の点検記録がそろっている車の方が安心できることも。数字だけで決めずに、記録の中身まで見比べてみてください。

警告灯が点いた時の考え方

W176では、電装系の警告灯の表示が話題になることがあります。

警告灯は、すぐに止まるべきものと、早めに点検すればよいものがあります。メーターの色や表示の内容で意味が違うので、点いた時に慌てないよう、意味を一度見ておくと安心です。詳しくはAクラスの警告灯・警告音の意味と対処でまとめています。

年式で変わる税金と維持費

W176を選ぶなら、税金の話も知っておきたいところです。

ガソリン車は、新規登録から13年を超えると自動車税(種別割)が重くなります。2013年に登録されたW176は、2026年度からこの重課の対象に入ってきます。

登録年13年を超える時期の目安考えておきたいこと
2013年2026年度ごろすでに重課の対象になっている可能性
2014年〜2015年2027年度〜2028年度ごろ数年のうちに重課の対象に
2016年〜2018年2029年度〜2031年度ごろしばらくは今の税額

重課の始まる年度は、登録した月によって前後します。正確な税額は、お住まいの自治体の案内で確かめてみてください。

重量税も、年数がたつと高くなる仕組みがあります。車検の時の費用はAクラスの車検費用の目安で見ておくと安心です。

新車保証はすべて終わっている

W177以降の新車には、3年間・走行距離無制限の「メルセデス・ケア」が付きます。

ただ、W176は一番新しい年式でも2018年なので、新車時の保証はすべて終わっています。

だからこそ、中古で買う時は販売店の保証が付くかどうかが大事になります。保証の期間や範囲はお店によって違うので、見積もりの段階で書面で確かめておきましょう。

買った直後にやっておきたい整備

W176を買ったら、最初に一度まとめて整備しておくと、その後が落ち着きます。

前のオーナーがいつ何を替えたか分からない部分は、ここでリセットしておくイメージです。

項目見ておきたい理由
エンジンオイルとフィルター交換時期が分からない時は最初に替えておく
バッテリー年数がたつと上がりやすく、電装系の不調の原因にも
ブレーキパッドとフルード安全に直結する部分
タイヤ年数で硬くなり、溝があっても滑りやすくなる
ワイパーやエアコンフィルター安く替えられて、乗り心地が変わる

かかる費用は、お店や部品で大きく変わります。購入の見積もりと一緒に、整備の見積もりも出してもらうと総額が見えやすくなります。

オイルやバッテリーの話は、Aクラスのオイル交換やAクラスのバッテリー交換で詳しく見ています。

W177とは何が違う?

『もう少し出してW177にした方がいいの?』と迷う方も多いはずです。

W176とW177の違いを、分かっていることで並べてみます。

項目W176W177
日本での登場2013年1月16日2018年10月18日発表
大きな改良2015年11月26日2023年2月27日
MBUXなしあり(メルセデス・ベンツで初搭載)
新車保証すべて終了年式によっては残っている
13年超の税の重課2026年度ごろから順次まだ先
新車での購入できないできる(MP202701)

一番の違いは、MBUXの有無です。話しかけて操作できるMBUXと大きな横長ディスプレイは、W177からの装備なんです。

W177の年式ごとの違いはAクラス現行W177の特徴で詳しく見ています。

予算の差が小さいなら、W177の前期と比べてみるのも1つの手です。同じ予算で年式が新しくなれば、税金の重課や部品の劣化を気にする時期も先に延ばせますよね。

ただ、W177にも7G-DCTの低速でのギクシャク感が話題になることがあります。どちらを選ぶにしても、試乗で確かめるのは同じです。

W176を選ぶ
  • 車両価格を抑えやすい
  • 低く構えたハッチバックの形はW177と同じ方向
  • 浮いたお金を整備に回せる
W177を選ぶ
  • 車両価格は上がる
  • MBUXなど装備が新しい
  • 保証が残る年式や認定中古車も選べる

ちなみに、W176から乗り換えを考えている方は、次の世代の話も気になりますよね。新型の見通しはAクラスの新型・フルモデルチェンジの見通しで見られます。

W176が向いている人・向かない人

ここまで見てきたことを、どんな人に合うかでまとめておきます。

W176は「車両価格が手ごろなベンツ」ですが、買った後の整備にお金をかける前提の車です。

向いている人向かない人
整備の記録がしっかりした個体を時間をかけて探せるとにかく安い個体を早く買いたい
修理費の備えを別に用意できる買った後の出費をできるだけ抑えたい
輸入車に強い整備工場が近くにある近くに相談できる整備工場がない
数年乗れれば十分と考えている10年以上乗り続けたい

『安いから買う』だけで決めると、後で修理費に驚くことも。

逆に、整備にお金を回す前提なら、W176は乗る楽しさを手ごろに味わえる世代です!

売る時のことも少し考えておく

W176は、すでに年数がたっているので、売る時の値段に大きな期待はしにくい世代です。

数年乗ったあとの値段は、走行距離や状態、その時の需要で変わります。いくらになると言い切ることはできません。

そのため、W176は「売る時に高く売る」より「乗っている間に気持ちよく使う」ことを重視した方が、満足しやすい車です。買取の目安を知りたい方はAクラスの買取相場を見てみてください。

W176を買うまでの流れ
  1. 予算を車両価格と、最初の整備費・修理の備えに分けて決める
  2. 前期か後期か、AMGを含めるかを決める
  3. 在庫を年式・走行距離・記録簿ありで絞って比べる
  4. 試乗で発進と低速の動き、警告灯、電装品を確かめる
  5. 販売店の保証の期間と範囲を書面で確かめる

ベンツAクラス買いたいドットコム

ベンツAクラスの値段、先に相場を見ておく

今の車の買取相場と、ベンツAクラスの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

中古のAクラス全体の選び方はAクラスの中古車の選び方で、なぜ中古が安いのかはAクラスの中古はなぜ安い?でまとめています。

新車も含めて比べたい方は、Aクラスの値引き相場と限界額も読んでおくと、W177との差が見えやすくなります。歴代の流れはAクラスの歴代モデル一覧で確かめられます。

ベンツAクラスW176とW177の違いを比べた図解
ベンツAクラスW176を中古で選ぶ時のチェック項目の図解

よくある質問

W176は何年式のAクラスですか?

日本では2013年1月16日に発売され、2018年10月に次のW177が発表されるまでの世代です。2015年11月26日にマイナーチェンジしています。

W176の前期と後期はどう見分けますか?

2015年11月のマイナーチェンジが境目です。車検証の初度登録年月がひとつの目安ですが、切り替わり時期の車は販売店の装備表で確かめるのが確実です。

W176は故障が多いですか?

7G-DCTの変速ショックやジャダー、電装系の警告灯が挙げられることがありますが、どの個体にも起きるわけではありません。年式と整備の状態で差が大きいので、記録簿と試乗で確かめてみてください。

W176の自動車税は高くなりますか?

ガソリン車は新規登録から13年を超えると重課になります。2013年登録の車は2026年度ごろから対象に入るので、登録年月を確かめておきましょう。

W176の中古はどこで買うのが安心ですか?

保証の付く販売店や、整備の記録をしっかり出してくれるお店が安心です。購入後に相談できる、輸入車に強い整備工場が近くにあるかも合わせて考えてみてください。

W176のA 45 AMGを中古で買う時の注意はありますか?

普通のAクラスとは作りが違うハイパワーの四輪駆動モデルなので、消耗品や整備の費用が上がりやすいです。購入前に整備工場で見積もりを取り、維持できるかを確かめておくと安心です。

W176とW177はどちらを選ぶべきですか?

価格を抑えて整備にお金を回せるならW176、装備の新しさや保証を重視するならW177が選びやすいです。予算と、何年乗るつもりかで決めてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • W176は3代目Aクラスで、日本では2013年1月16日に発売
  • 2015年11月26日のマイナーチェンジで前期と後期に分かれる
  • 7G-DCTの変速ショック・ジャダーや電装系の警告灯が挙げられることがある
  • 2013年登録の車は、13年超の自動車税の重課が近い
  • 新車保証はすべて終了。記録簿・試乗・販売店の保証で選ぶ
ベンツAクラス買いたいドットコム

ベンツAクラス買いたいドットコム 編集部

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