ベンツAクラスの中古車の選び方|狙い目の年式と走行距離

中古車展示場に並んだ年式の違うコンパクトなハッチバック3台

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Aクラスの中古車を探し始めたものの、年式も値段もばらばらで『どれを選べばいいの?』と迷っていませんか。

結論から言うと、Aクラスの中古は「世代と改良の年式で中身を分けて、整備の記録と保証で個体を選ぶ」のが近道です。年式ごとの違いさえ押さえれば、予算に合った狙い目はかなり絞れます。

この記事では、世代と年式ごとの違い、走行距離の見方、グレード別の注意点を順番に見て、買う前のチェックまでお伝えします。

目次

ベンツAクラスの中古車はまず世代で分ける

先に結論

いま中古で多く見かけるのは、3代目のW176(2013〜2018年)と4代目のW177(2018年〜)です。W177の中でも2023年2月の改良の前と後で中身が違うので、まずこの3つに分けて考えると選びやすくなります。

Aクラスは1997年に初代が登場して、いまの現行は4代目です。

中古車サイトで「Aクラス」と検索すると、いろいろな世代がまとめて出てきますよね。値段がばらばらに見えるのは、世代と年式がごちゃ混ぜになっているからなんです。

世代型式日本での時期中古で見る時の特徴
2代目W1692005年2月〜年数がかなりたっている。台数は少なめ
3代目W1762013年1月〜2018年価格を抑えやすい。新車保証はすべて終了
4代目 前期W1772018年10月発表〜2023年2月の改良前MBUXが付く。価格と装備のバランス型
4代目 後期W1772023年2月の改良後〜内外装とナビが新しい。保証が残る年式も

出典はメルセデス・ベンツ日本の公式リリースと大手自動車メディアです。

いきなり1台ずつ見比べるより、先に「どの世代を狙うか」を決めておくと、在庫の見方がぐっと楽になりますよ。世代が決まれば、比べるべき相手も自然と絞れてきます。歴代の流れはAクラスの歴代モデル一覧で見られます。

W169以前は「趣味の1台」と考える

2代目のW169や初代のW168も、中古車として見かけることがあります。

W169は2005年に日本で発売された世代で、いまの低いハッチバックとは違う、背の高い形です。年数がかなりたっているので、部品の劣化や税の重課を受け入れられる人向けの車と考えた方が自然です。

毎日の足として選ぶなら、W176かW177から探すのが無難ですよ。

W176とW177の一番の違い

W176とW177の一番の違いは、MBUXと大きな横長の画面の有無です。

MBUXはW177でメルセデス・ベンツとして初めて載った仕組みで、話しかけてエアコンやナビを操作できます。W176にはありません。

『画面や音声操作にはこだわらないから、安いW176でいい』という方もいますよね。その場合は、新車保証がすべて終わっていることと、年式によって税の重課が近いことを先に知っておきましょう。

詳しくはAクラスW176は中古で買い?でまとめています。

W177の中古は改良の年式で中身が違う

いま中古で一番多く選ばれているのは、W177だと思います。

ただ、同じW177でも、年式によって装備や型式が何度か変わっています。ここを知らないと、同じ値段なのに装備が違う車を見比べることになるんです。

時期の目安何が変わったか
2018年10月W177発表。MBUXを初搭載。A 180/A 180 Style
2019年7月Aクラス セダンを日本発表
2023年2月改良。内外装の刷新、最新世代ナビ、アダプティブハイビームアシスト全車標準
2023年11月頃A 180の型式が5AA-177084に。WLTC燃費が15.3から16.8km/Lへ
2024年3月頃安全装備がレーダーセーフティパッケージからドライビングアシスタンスパッケージへ
2025年6月Urban Stars追加。AMGラインなどを標準化

2023年2月の改良の前後で、寸法も少し違います。改良前(〜2022年)は全長4,420mm、2023年〜2025年前半は全長4,430mm・全高1,440mmです。

現行(MP202701)の全長4,440mm・全高1,420mmとは年式で違うので、駐車場の制限がぎりぎりの方は、その車の年式の数字で確かめてみてください。

狙い目になりやすい年式

『じゃあ、結局どの年式が狙い目なの?』という声が聞こえてきそうです。

予算と、何を重視するかで分けると考えやすくなります。

重視すること狙い目になりやすい年式理由
価格を抑えたいW177前期(2019〜2022年ごろ)MBUXが付き、改良後より手ごろになりやすい
新しい内装とナビW177後期(2023年2月の改良後)内外装とナビが新しい
燃費(A 180)2023年11月頃以降WLTC燃費16.8km/L以降の型式
装備をそろえたい2025年6月のUrban Stars以降AMGラインなどが標準
保証の残り登録から3年以内新車のメルセデス・ケアが残っている可能性

狙い目の年式は、人によって違って当然です。

例えば、街乗り中心で価格を抑えたいならW177前期、長く乗るつもりで装備を重視するなら後期、という分け方ができます。年式ごとの詳しい違いはAクラス現行W177の特徴で見ています。

走行距離はどう見ればいい?

中古車を選ぶ時、走行距離の数字はつい気になりますよね。

よく言われるのは「1年に1万km前後」という目安です。登録から5年で5万kmなら、平均的な使われ方と考えられます。

走行距離を見る時のポイント
  • 年数のわりに距離が多すぎないか(長距離の通勤や営業車の可能性)
  • 年数のわりに距離が少なすぎないか(長く動かしていなかった可能性)
  • 距離と点検の記録が、記録簿で自然につながっているか
  • 距離が多めでも、消耗品がきちんと交換されているか

距離が少ない車は、たしかに安心に見えます。

ただ、ゴム部品やバッテリーは、乗らなくても年数で傷んでいきます。長く動かしていなかった車は、走らせてみると不調が出ることもあるんです。

距離より「記録」で選ぶ

例えば、こんな2台があったとします。

「5年で2万km、記録簿なし」

「5年で6万km、毎年の点検とオイル交換の記録あり」

距離だけなら前者が良く見えますが、安心して乗れそうなのは後者かもしれません。

数字だけで決めず、記録の中身まで見比べてみてください。

A 200 dは距離が多めの車も多い

ディーゼルのA 200 dは、長距離をよく走る人が選ぶことの多いグレードです。

そのため、中古車でも年数のわりに走行距離が多めの個体が見つかりやすいんです。高速道路を中心に走ってきた車なら、距離のわりに傷みが少ないこともあります。

『距離が多いから避けよう』と決めつけず、どんな使われ方をしてきたかを販売店に聞いてみてください。AdBlueの補充や点検の記録がそろっていれば、候補に入れてもいいと思います。点検やオイル交換の時期はAクラスのオイル交換で目安を見られます。

グレード別に見ておきたいこと

中古のAクラスは、グレードによって見るべきところが違います。

現行のグレードと、過去のグレードを分けて並べておきます。

グレード新車での扱い中古で見ておきたいこと
A 180 / A 180 Style現行はA 180 Urban Stars(525万円)7G-DCTの低速の動き、ナビの装備
A 200 d現行はA 200 d Urban Stars(598万円)AdBlueの補充、ディーゼルの使われ方
A 250 4MATIC(セダン含む)過去のグレード四輪駆動の整備、消耗品
A 250 e過去のグレード(2022年10月発売モデルまで)充電の環境、電池まわり
AMG A 35 / A 45 S現行も販売(794万円 / 969万円)19インチタイヤ、消耗品、乗り方の跡

新車価格は2026年9月29日時点の公式プライスリスト(MP202701、メーカー希望小売価格・消費税込)です。

「A 180 Style」「A 250 e」「A 250 4MATIC」は、いまの新車のラインアップにはありません。中古でしか選べないグレードなんですね。

A 180はナビゲーションパッケージの有無を見る

A 180は、年式によってナビまわりの装備が違います。

現行のA 180 Urban Starsでも、MBUX ARナビゲーションや自動再発進機能はナビゲーションパッケージ(新車時376,000円)のオプションです。A 200 dは標準なので、ここがA 180とA 200 dの大きな差になります。

『同じA 180なのに、なんでこっちの方が高いの?』という時は、このパッケージの有無を見てみてください。

AMGは別の車として見る

AMGのA 35とA 45 Sは、普通のAクラスとは作りも整備の考え方も違います。

19インチのタイヤ(A 35は235/35R19、A 45 Sは245/35R19)やブレーキなど、消耗品の費用も上がりやすいモデルです。AMGを中古で選ぶ時の注意はAMG A35・A45の違いで詳しく見ています。

セダンの中古を選ぶなら

Aクラス セダン(V177)は、いまは新車で買えません。

2019年7月に日本で発表され、2025年5月の「A 180 Sedan Final Edition」「A 200 d Sedan Final Edition」が最終モデルになりました。2026年9月29日時点の公式プライスリストに、セダンは載っていません。

そのため、セダンが好きな方は中古車から選ぶことになります。

セダンの中古で知っておきたいこと

セダンはハッチバックより在庫の数が少なめです。年式やグレード、色の条件を絞りすぎると候補がほとんど無いこともあるので、優先順位を決めて探すのがおすすめです。

セダンとハッチバックの違いはAクラス セダンは新車で買えない?で詳しく見ています。

遠方の在庫を買う時のポイント

『近くに良い在庫が無いから、遠くのお店も見ている』という方もいますよね。

例えば、福岡など自分の住んでいる地域で在庫を探すと、年式や色の条件に合う車が見つからないこともあります。条件を広げて、遠方の販売店の在庫まで見てみると選択肢が増えます。

ただ、遠方で買う時は、いくつか気をつけたいことがあります。

遠方の在庫を買う時の注意
  • 実車を見ずに決めると、傷や内装の状態が写真と違うことがある
  • 陸送費や登録の費用が、近くで買うより上乗せされやすい
  • 販売店の保証が、近くの工場で使えるかどうかを確かめておく
  • 買った後の点検や修理を、どこに頼むかを決めておく

実車を見に行けない時は、販売店に追加の写真や動画をお願いしてみてください。

「内装のシートの端と、タイヤの溝が分かる写真を送ってもらえますか?」

「エンジンをかけた時の音と、メーターの表示を動画で見たいです」

こうした頼みごとに丁寧に応えてくれるお店なら、買った後のやりとりも安心しやすいです。

保証が全国の正規販売店で受けられるかどうかは、遠方で買う時ほど大事になります。

メルセデス・ベンツ認定中古車は全国の正規販売店のネットワークで扱われているので、遠方で買っても相談先を見つけやすいのが強みです。違いはAクラスの認定中古車は高い?でまとめています。

買う前のチェックリスト

最後に、中古のAクラスを買う前に確かめたいことをまとめておきます。

中古車は1台ずつ状態が違います。リストを手元に置いて、販売店で順番に確かめていきましょう。

中古のAクラスを選ぶ流れ
  1. 予算を車両価格と、最初の整備費・修理の備えに分けて決める
  2. 世代(W176かW177か)と、改良の前か後かを決める
  3. グレード(A 180かA 200 dかAMGか)と、ナビの装備を決める
  4. 在庫を年式・走行距離・記録簿あり・保証ありで絞って比べる
  5. 試乗で低速の動き、警告灯、電装品、乗り心地を確かめる
  6. 保証の期間と範囲を書面で受け取る

試乗では、発進と停止を何回か繰り返して、低速の動きを確かめておきたいところです。

A 180の7G-DCTは、渋滞のような低速でギクシャク感が話題になることがあります。「クセ」なのか「不調」なのかは、乗ってみて判断するのが確実です。

車両価格のほかにかかるお金も見ておく

中古車の値札に出ているのは、車両の値段だけということもあります。

登録の費用や、販売店の整備費用、保証の費用を足した支払総額で比べてみてください。毎年かかるお金として、自動車税(2019年10月1日以降に新規登録した車)はA 180で年30,500円、A 200 dで年36,000円です。

タイヤが現行と同じ18インチの年式なら、交換の時の費用も大きめになります。買う時にタイヤの溝と製造年を見ておくと、すぐに出費があるかどうかが分かりますよ!

年間の維持費はAクラスの維持費は年間いくら?で詳しく見られます。

安すぎる車には理由がある

同じ条件の中で、1台だけ極端に安い車を見つけることもありますよね。

安さにはいろいろな理由があります。修復歴や記録簿の有無など、その理由が個体の状態にあるかどうかを確かめてから考えましょう。

安くなる理由と、避けたい個体の見分け方はAクラスの中古はなぜ安い?で詳しく見ています。

ベンツAクラス買いたいドットコム

ベンツAクラスの値段、先に相場を見ておく

今の車の買取相場と、ベンツAクラスの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

中古と新車のどちらにするか迷っている方は、Aクラスの値引き相場と限界額を読んでおくと、新車の総額と比べやすくなります。

将来売る時のことが気になる方は、Aクラスの買取相場も見ておくと安心です!

ベンツAクラスの中古を世代と改良の年式で分けた図解
ベンツAクラスの中古の狙い目の年式を重視することで分けた図解
中古のAクラスを選ぶ流れの図解

よくある質問

ベンツAクラスの中古は何年式が狙い目ですか?

価格を抑えたいならW177の前期(2019〜2022年ごろ)、新しい内装とナビを重視するなら2023年2月の改良後が選びやすいです。重視することで狙い目は変わります。

Aクラスの中古は走行距離何kmまでが目安ですか?

1年に1万km前後がよく言われる目安です。ただ、距離より点検とオイル交換の記録がそろっているかの方が大事なので、記録簿で確かめてみてください。

メルセデスAクラスの中古で、W176とW177はどちらがいいですか?

価格を抑えて整備にお金を回せるならW176、MBUXや保証の残りを重視するならW177が選びやすいです。W176は新車保証がすべて終わっている点に気をつけましょう。

Aクラス セダンの中古はありますか?

あります。セダンの新車は2025年5月のFinal Editionが最終モデルなので、いまは中古車として流通しています。在庫はハッチバックより少なめです。

遠方の販売店で中古車を買っても大丈夫ですか?

買えますが、実車の確認、陸送費、保証を近くで受けられるかを確かめておきましょう。全国の正規販売店で相談できる認定中古車は、遠方で買う時に安心です。

中古のA 180とA 200 dはどちらを選ぶべきですか?

走る距離が多い方は燃費の良いA 200 d、近場中心の方はA 180が合いやすいです。A 180はナビゲーションパッケージの有無で装備が違うので確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 中古のAクラスは、W176・W177前期・W177後期の3つに分けて考える
  • W177は2023年2月の改良、2023年11月頃の型式変更、2024年3月頃の安全装備の名前の変更で中身が違う
  • 走行距離は1年1万km前後が目安。数字より記録簿の中身で選ぶ
  • A 180はナビゲーションパッケージの有無、AMGは消耗品と乗り方の跡を見る
  • セダンの新車は無く中古で探す。遠方で買う時は保証の受け方を確かめる
ベンツAクラス買いたいドットコム

ベンツAクラス買いたいドットコム 編集部

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