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中古車サイトでAクラスを探していて、『ベンツなのにこんなに安くていいの?』と驚いたことはありませんか。
結論から言うと、Aクラスの中古が安く見えるのは、新車からの値落ちが大きいことと、保証や維持費の不安が価格に反映されているからです。安いこと自体は悪いことではありませんが、安い理由が「個体の状態」にある車だけは避けた方が安心です。
この記事では、安くなる理由を分けて見たうえで、買ってはいけない個体の見分け方と、何年乗れるかの考え方をお伝えします。
ベンツAクラスの中古が安く見える理由
安く見える理由は「新車価格からの値落ち」「新車保証の終了」「維持費への不安」「年式の古さと世代の違い」の4つです。最初の3つは車の状態と関係なく起きるので、上手に選べば狙い目になります。
中古車の値段は、新車価格からどれだけ下がったかで「安い」と感じますよね。
実は、輸入車は国産車よりも値落ちが大きくなりやすいと言われています。売る時の値段が下がりやすい分、買う側から見ると安く手に入りやすいんです。
安くなる理由を、表にまとめておきます。
| 安くなる理由 | 中身 | 車の状態と関係あるか |
|---|---|---|
| 新車からの値落ち | 輸入車は年数で値段が下がりやすい | 関係ない |
| 新車保証の終了 | メルセデス・ケアは新車から3年間 | 関係ない |
| 維持費への不安 | 部品代や整備費が高いと思われやすい | 一部関係ある |
| 年式・世代の古さ | W176以前や改良前のW177 | 関係ある |
| 個体の問題 | 修復歴・記録簿なし・不調 | 関係ある |
上の3つは、どの個体にも同じように効いてきます。下の2つは、1台ずつ中身が違います。
安い個体を見つけたら、まず「どの理由で安いのか」を考えるクセをつけておきましょう。
輸入車の値落ちが大きいと言われるわけ
輸入車の値落ちが大きいと言われるのには、いくつか理由があります。
1つは、新車保証が終わった後の修理費を心配して、中古で買う人が慎重になりやすいことです。買いたい人が減れば、値段は下がりますよね。
もう1つは、モデルの改良や価格改定で、新しい年式の方に目が行きやすいことです。Aクラスも2023年2月の改良、2025年6月のUrban Stars追加と、見た目や装備が何度か変わってきました。
こうした理由は、車の調子とは関係がありません。だからこそ、状態の良い個体を見つけられれば、手ごろな価格でAクラスに乗れるんです!
新車価格と中古の値段の差はどれくらい?
『中古の値段って、新車と比べてどれくらい安いの?』という疑問から見ていきます。
まず、比べる元になる新車価格です。2026年9月29日時点の公式プライスリスト(MP202701、メーカー希望小売価格・消費税込)はこうなっています。
| モデル | 新車価格(MP202701) |
|---|---|
| A 180 Urban Stars | 5,250,000円 |
| A 200 d Urban Stars | 5,980,000円 |
| Mercedes-AMG A 35 4MATIC | 7,940,000円 |
| Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+ | 9,690,000円 |
一方で、W177が登場した2018年の発表時、A 180は3,220,000円でした。2023年2月の改良時はA 180が4,980,000円です。
つまり、中古車の値段を「いまの新車価格」と比べると、実際以上に安く見えやすいんです。
比べるなら「その年式の新車価格」で
中古の値段を見る時は、その車が新車だった時の価格と比べてみてください。
例えば、2019年式のA 180をいまの525万円と比べると大きく値下がりしたように見えます。でも、当時の新車価格はもっと低かったので、値落ちの幅はそこまで大きくないこともあります。
中古の値段そのものは、年式・走行距離・装備・地域・時期で変わります。いくらが相場かを断定することはできないので、同じ条件の車を何台か並べて比べるのが確実です。
安い中古車で気をつけたい「買ってはいけない個体」
ここが一番大事なところです。
安さの理由が個体の状態にある車は、買った後に修理費がかさんで、結局高くつくことも。
- 整備記録簿が無い、または途中の記録が抜けている
- メーターに警告灯が点いたままになっている
- 試乗で、低速の発進でガタガタした振動や大きなショックがある
- 修復歴があるのに、どこを直したか説明できない
- 走行距離に対して、内装やペダルの傷みが極端に大きい
- 販売店の保証がまったく付かない
特に気をつけたいのが、記録簿と試乗です。
記録簿には、いつ点検を受けて、何を交換したかが残っています。これが無いと、前のオーナーがどう扱ってきたかが分からないんです。
7G-DCTの動きは試乗で確かめる
A 180のような7G-DCT(7速デュアルクラッチ)を使うモデルは、低速の動きを試乗で確かめておきたいところです。
W176では変速ショックやジャダー(発進時のガタガタした振動)、W177では低速のギクシャク感が話題になることがあります。どの個体にも起きるわけではありませんが、気になる方は多いですよね。
例えば、販売店でこんな頼み方をしてみてください。
「発進と停止を何回か繰り返して、低速の動きを見てみたいです」
「バックで車庫入れする時の動きも試していいですか?」
普通のATとの感触の違いが「クセ」なのか「不調」なのかは、乗ってみないと分かりません。気になったら、別の個体とも乗り比べてみましょう。
走行距離の少なさだけで選ばない
安くて走行距離も少ない車を見つけると、つい飛びつきたくなりますよね。
ただ、年数のわりに距離が少なすぎる車は、長く動かしていなかった可能性もあります。ゴム部品やバッテリーは、使わなくても年数で傷んでいくんです。
距離の数字より、その間に点検やオイル交換を受けてきたかの方が大事です。記録簿で、距離と点検の時期が自然につながっているかを見ておきましょう。
修復歴は「ある・ない」より中身
修復歴がある車は、それだけで値段が下がります。
ただ、修復歴の中身は車ごとに違います。どこを、どの程度直したのかを販売店に聞いて、はっきり答えてもらえるかを確かめておきましょう。
『修復歴ありでも安いならいいかな』と考える方もいますよね。その場合も、売る時の値段が下がりやすいことは覚えておくと安心です。
安いAMGは特に慎重に
中古のAMG A 35やA 45 Sが、思ったより安く出ていることもあります。
AMGは新車価格がA 35で794万円、A 45 Sで969万円(MP202701)と高い分、値落ちの額も大きく見えやすいんです。
AMGは19インチのタイヤ(A 35は235/35R19、A 45 Sは245/35R19)や、ブレーキなど消耗品の費用が上がりやすいモデルです。サーキット走行やカスタムの跡がないかも、販売店に聞いておくと安心です。
速さにひかれて選ぶ車なので、前のオーナーの乗り方で状態の差が出やすいんですね。AMGの詳しい話はAMG A35・A45の違いで見られます。
年式と世代で安さの理由が違う
Aクラスの中古は、世代によって安さの中身がまるで違います。
『同じAクラスなのに、なぜこんなに値段がばらばらなの?』という疑問の答えがここにあります。
| 世代・年式 | 日本での時期 | 安さの主な理由 |
|---|---|---|
| W169 | 2005年2月〜 | 年数がたち、部品の劣化と税の重課 |
| W176 | 2013年1月〜2018年 | 新車保証はすべて終了。年式によって税の重課が近い |
| W177前期 | 2018年10月〜2023年2月の改良前 | 保証終了の年式が多い。装備が改良後より古い |
| W177後期 | 2023年2月の改良後〜 | 比較的新しいが、新車価格が高い分、値落ちの額も大きく見える |
W176は、一番新しい年式でも2018年です。新車時の保証はすべて終わっていて、2013年登録の車は13年超の自動車税の重課の時期に入ってきます。
W176の前期・後期の違いや故障の傾向はAクラスW176は中古で買い?で詳しく見ています。
W177でも年式で中身が違う
W177の中でも、年式で装備や型式が変わっています。
2023年2月の改良で内外装とナビが新しくなり、2023年11月頃からはA 180の型式が「5AA-177084」に変わってWLTC燃費が15.3km/Lから16.8km/Lになりました。2024年3月頃には、安全装備の名前が「レーダーセーフティパッケージ」から「ドライビングアシスタンスパッケージ」に変わっています。
安い個体が、こうした改良の前の年式だから安いのか、それとも状態に理由があるのか。ここを分けて考えると、選びやすくなりますよ。
Aクラスは何年乗れる?
『安く買っても、すぐダメになったら意味がないよね』という不安もあると思います。
結論から言うと、何年乗れるかは年数よりも整備の状態で決まります。きちんと整備されていれば、年数がたっても乗り続けている車はたくさんあります。
ただ、年数がたつほど、ゴムや樹脂の部品、バッテリー、電装品の劣化は出てきやすくなります。
- 定期点検とオイル交換が、記録簿で毎年確かめられるか
- バッテリーやブレーキまわりの交換時期が分かるか
- 輸入車に強い整備工場が、自宅の近くにあるか
- 修理費の備えを、車両価格とは別に用意できるか
例えば、10年落ちの車を買って5年乗りたいなら、15年目まで面倒を見ることになります。
その間に交換が必要になる部品や、税金の重課の時期も考えておくと、「安く買ったのに高くついた」というズレを防げます。
走る距離でも考え方が変わります。年に1万km前後走る人と、週末だけで数千kmの人では、同じ年数でも部品の減り方がまるで違いますよね。
自分の走り方に合わせて、あと何年・何km乗るつもりかを先に決めておくと、選ぶべき年式が見えてきます。修理費の目安はAクラスの故障しやすい箇所と修理費の目安で見られます。
維持費の基本は年式に関係なくかかる
中古で安く買っても、毎年かかるお金は変わりません。
自動車税(2019年10月1日以降に新規登録した車の標準税率)はA 180(1,331cc)で年30,500円、A 200 d(1,949cc)で年36,000円です。A 180はハイオク、A 200 dは軽油を使います。
それより前に登録された車や、13年を超えた車は税額が違うので、車検証の登録年月で確かめてみてください。
タイヤも見落としやすいお金です。現行のA 180とA 200 dは225/45R18(MP202701)と大きめのサイズなので、4本替えると思ったより費用がかかることも。
買う時にタイヤの溝と製造年を見ておくと、すぐに交換が必要かどうかが分かります。交換が近いなら、その分を値段の交渉材料にしてもいいですね!
安さと売値の関係も考えておく
中古で安く買うということは、売る時の値段(売値)も下がりやすいということです。
これは悪いことばかりではありません。買った時の値段が低ければ、手放す時までに下がる金額も小さくなりやすいからです。
| 買い方 | 買う時の値段 | 手放すまでの値下がり |
|---|---|---|
| 新車 | 高い(A 180 Urban Starsで525万円) | 最初の数年で大きく下がりやすい |
| 年式の新しい中古 | 新車より抑えられる | 新車ほどではないが下がる |
| 年式の古い中古 | 低い | 下がる額は小さいが、修理費の比重が大きくなる |
『結局どれが一番得なの?』と考えると、答えは乗る年数と整備にかけられるお金で変わります。
数年で乗り換えるなら、年式の新しい中古で保証の残る車を選ぶのも1つの手です。長く乗るなら、車両価格より整備の記録を優先した方が満足しやすいです。
色やグレードでも、売る時の値段は変わってきます。例えば、2023年の改良で追加されたローズゴールドのように、現行の新車に無い色は好みが分かれやすいです。
買う時に「売る時のこと」まで考えておくと、同じ予算でも後悔の少ない1台を選べます。
売る時の目安を知りたい方は、Aクラスの買取相場を見てみてください。
安い中古車を上手に選ぶ手順
最後に、安いAクラスを選ぶ時の流れをまとめておきます。
- 車両価格と、最初の整備費・修理の備えを分けて予算を決める
- 世代(W176かW177か)と、改良の前か後かを決める
- 在庫を年式・走行距離・記録簿ありで絞って比べる
- 試乗で低速の動き、警告灯、電装品を確かめる
- 販売店の保証の期間と範囲を書面で確かめる
『保証が付いていると高くなるから、無しでいいかな』と迷う方もいますよね。
ただ、Aクラスのような輸入車は、1回の修理で保証の差額を超えることもあります。安心を買うなら、メルセデス・ベンツ認定中古車も比べてみてください。
違いはAクラスの認定中古車は高い?でまとめています。
ベンツAクラス買いたいドットコム
ベンツAクラスの値段、先に相場を見ておく
今の車の買取相場と、ベンツAクラスの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
在庫を探す時は、価格の安い順に並べるだけでなく、記録簿ありや保証付きで絞ってから比べてみてください。条件で絞ると台数は減りますが、そのぶん候補の中身が見えやすくなります。
年式や走行距離の狙い目はAクラスの中古車の選び方で詳しく見られます。
新車も含めて比べたい方は、Aクラスの値引き相場と限界額を読んでおくと、中古と新車の差が見えやすくなります。


よくある質問
ベンツAクラスの中古はなぜ安いのですか?
輸入車は新車からの値落ちが大きくなりやすく、新車保証の終了や維持費への不安も値段に反映されるからです。年式の古さや個体の状態が理由のこともあります。
安いAクラスの中古で注意点は何ですか?
整備記録簿があるか、警告灯が点いていないか、試乗で低速の動きに不調がないか、販売店の保証が付くかを確かめてみてください。
Aクラスは何年乗れますか?
年数よりも整備の状態で変わります。定期点検とオイル交換を続けていれば長く乗れますが、年数とともに部品の劣化や税の重課が出てくるので、修理費の備えも考えておきましょう。
中古で安く買うと、売る時も安くなりますか?
売る時の値段も下がりやすくなります。ただ、買った値段が低ければ下がる金額も小さくなりやすいので、乗る年数と整備費を合わせて考えるのがおすすめです。
W176とW177、安いのはどちらですか?
一般には年式の古いW176の方が安くなりやすいです。ただ、W176は新車保証がすべて終わっているので、整備の記録と販売店の保証をより丁寧に確かめてみてください。
まとめ
- 安く見える理由は値落ち・保証終了・維持費の不安・年式の古さ・個体の問題
- 中古の値段は、いまの新車価格(A 180 Urban Stars 525万円)ではなく、その年式の新車価格と比べる
- 記録簿なし・警告灯・試乗での不調・説明できない修復歴は避けたい
- 何年乗れるかは整備の状態で決まる。修理費の備えを別に用意する
- 保証の有無で迷ったら、認定中古車とも比べてみる





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