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中古のAクラスを見ていると、同じ名前なのに形も値段もばらばらで戸惑いますよね。『結局どれが何年のモデルなの?』と迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、Aクラスはこれまで4つの世代があり、型式の3けたの数字で見分けられます。いま新車で買えるのは4代目W177のハッチバックだけです。
この記事を読めば、歴代の違いと、手元の車や気になる中古車が何代目かを自分で確かめられるようになります。
ベンツAクラスの歴代モデルは何代ある?
Aクラスは1997年に本国で初代が登場しました。日本では1998年から売られていて、現行の4代目まで4つの世代があります。
歴代は初代W168、2代目W169、3代目W176、4代目W177の4世代です。4代目にはセダン(V177)もありましたが、新車は2025年5月のFinal Editionが最終モデルになりました。
| 世代 | 型式 | 日本発売 | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| 初代 | W168 | 1998年(A160から) | 背の高い小さなベンツの始まり |
| 2代目 | W169 | 2005年2月(A170/A170エレガンス/A200) | 初代の形を受け継いだ熟成版 |
| 3代目 | W176 | 2013年1月16日 | 低いハッチバックに大変身 |
| 4代目(現行) | W177 | 2018年10月18日発表 | MBUXを初搭載、セダンも追加 |
表を見ると分かるとおり、Aクラスは3代目で大きく形が変わっています。初代と2代目は背の高いミニバン風、3代目からは低く構えたハッチバックです。
『同じAクラスなのに全然違う』と感じるのは、この切り替わりがあるからなんです。中古で探す時は、まずどちらの形を求めているのかを決めておくと迷いにくくなります。
ここからは、世代ごとの特徴を順番に見ていきましょう。
ちなみに、型式の頭の「W」は乗用車のボディを表す記号として使われています。4代目のセダンだけは「V177」と、別の記号になっていました。
メルセデス・ベンツの車は、販売店でもこの型式で呼ばれることが多いんです。中古車の説明にも「W176」「W177」と書かれているので、覚えておくと話が早くなりますよ。
初代W168と2代目W169はどんな車?
初代W168は、メルセデス・ベンツが本格的に作った初めての前輪駆動の小型車です。床を二重にしたサンドイッチ式の床で、背の高い独特の形をしていました。
初代といえば、1997年のエルクテストでの横転を思い出す方もいるかもしれません。メルセデス・ベンツはESPの標準装備などの対策をしてから販売を再開しています。
2代目W169は2005年2月に日本で発売されました。形と床の考え方は初代を受け継ぎ、変速機にはオートトロニック(CVT)が使われています。
2012年5月28日に、W169の最終限定車「A 180 FINAL EDITION」(300台)が発表されました。その翌年に3代目W176へ切り替わっています。
この2世代は、どちらも製造から10年以上たっています。中古で買うなら、変速機や電装系の状態を現車でしっかり確かめたいところです。
W168ではATの不調や電装系、ゴム・樹脂部品の劣化が、W169ではCVTの不調やエンジンマウントの劣化が挙げられることがあります。もちろん個体差が大きいので、整備記録簿を見て判断してみてください。
とはいえ、背の高い形は乗り降りしやすく、前もよく見えます。いまのAクラスにはない良さなので、あえて旧型を選ぶ人がいるのも分かりますよね。
初代の横転事故のいきさつや、旧型を中古で選ぶ時の注意点は初代W168・2代目W169の解説で詳しく書きました。
『古いけど、そのぶん安く買えるなら』と考える方もいますよね。ただ、登録から13年を超えたガソリン車は税金が上がる仕組みもあります。
車両の値段だけでなく、税金と修理代まで含めて考えるのがコツです。
3代目W176で何が変わった?
3代目のW176は、2013年1月16日に日本で発表されました。公式の発表でも「7年ぶりのフルモデルチェンジ」とされています。
一番の変化は形です。背の高いミニバン風から、低くスポーティーなハッチバックに生まれ変わりました。
『え、これもAクラスなの?』と驚いた人も多かったはずです。若い人にも選ばれる車になったのは、この世代からと言われています。
- 2013年1月16日:日本で発表(フルモデルチェンジ)
- 2013年7月:A 45 AMG 4MATICを追加
- 2015年11月26日:マイナーチェンジ(前期と後期の境目)
W176は、2015年11月のマイナーチェンジを境に前期と後期に分かれます。中古で探す時は、この境目を意識して年式を見るとよいでしょう。
中古で気にされやすいのは、7G-DCT(デュアルクラッチ式の変速機)の変速ショックやジャダーです。電装系の警告灯が出たという声もあります。
もちろん、すべての個体に起こるわけではありません。試乗で発進と低速の変速を確かめておくと安心ですね。
前期と後期の違いはW176の前期・後期と故障の傾向で比べています。
W176は、いまのAクラスにつながる「スポーティーな小型ベンツ」の出発点とも言える世代です。AMGの高性能モデルがAクラスに本格的に加わったのも、この世代からでした。
中古市場では台数が多く、選べる幅が広いのも特徴です。そのぶん状態の差も大きいので、1台ずつていねいに見ていきたいですね。
『W176とW177、見た目はそんなに変わらないのでは?』と感じる方もいるはずです。でも、内装を見るとはっきり違います。
W177は横長の大きな画面が目を引くデザインで、MBUXの操作に対応しています。運転席に座ってみると、世代の違いがすぐ分かりますよ。
現行4代目W177はいつからどう変わった?
現行のW177は、2018年10月18日に日本で発表されました。メルセデス・ベンツで初めて、対話型のインフォテインメントシステム「MBUX」を積んだモデルです。
W177は、同じ4代目のなかでも改良が何度も入っています。中古を探す時に一番ややこしいのがここなんです。
| 時期 | 主な変更(日本仕様) |
|---|---|
| 2018年10月18日 | 新型Aクラス発表。A 180/A 180 Style |
| 2019年7月22日 | Aクラス セダン(V177)発表 |
| 2019年8月・10月 | AMG A 35 4MATIC、AMG A 45 S 4MATIC+ を導入 |
| 2021年〜2022年 | A 250 e(PHEV)を設定(現行には無い) |
| 2023年2月27日 | マイナーチェンジ。内外装を刷新 |
| 2023年11月頃 | A 180の型式が「5BA-」から「5AA-177084」へ |
| 2024年3月頃 | 運転支援の名前が「ドライビングアシスタンスパッケージ」に |
| 2025年5月29日 | セダンのFinal Editionを追加(セダンの最終モデル) |
| 2025年6月26日 | Urban Starsを追加 |
| 2026年6月頃 | 現行のMP202701へ。価格改定 |
『同じW177なら、どれでも同じでしょ』と思いがちですよね。実は、2023年2月の改良の前と後で、見た目も装備もかなり違います。
例えば、アダプティブハイビームアシストは2023年2月の改良で全車標準になりました。MBUX ARナビゲーションやアドバンスドサウンドシステムも、この改良でA 200 dに標準になっています(A 180はオプション)。
寸法も年式で少しずつ違っていて、改良前は全長4,420mm、2023年から2025年前半は全長4,430mm・全高1,440mmでした。
現行のMP202701では、A 180とA 200 dが全長4,440mm・全幅1,800mm・全高1,420mmです(公式Data Information)。駐車場の寸法がぎりぎりの方は、年式ごとの数字を確かめておきましょう。
W177の改良ごとの違いは現行W177の特徴と改良で変わったことで詳しく見られます。
もう一つ、W177で知っておきたいのがグレード名の移り変わりです。発売当初は「A 180」「A 180 Style」でしたが、いまは「A 180 Urban Stars」になっています。
Urban Starsは2025年6月26日に加わったモデルで、それまで有償だったAMGラインパッケージなどが標準になりました。中古で「Style」「Urban Stars」と書かれていたら、このあたりの違いだと考えてください。
また、A 250 e(プラグインハイブリッド)は2021年に加わり、2022年10月発売のモデルまで設定されていました。いまのラインアップには無いので、中古でだけ選べるモデルです。

いま新車で買えるAクラスはどれ?
2026年9月29日時点の公式プライスリスト(MP202701)に載っているのは、ハッチバックの4モデルです。全車右ハンドルになります。
| モデル | 価格(消費税込) | 燃料 | 駆動 |
|---|---|---|---|
| A 180 Urban Stars | 5,250,000円 | ハイオク | FF |
| A 200 d Urban Stars | 5,980,000円 | 軽油 | FF |
| Mercedes-AMG A 35 4MATIC | 7,940,000円 | ハイオク | 4WD |
| Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+ | 9,690,000円 | ハイオク | 4WD |
セダン(V177)は、2025年5月の「A 180 Sedan Final Edition」「A 200 d Sedan Final Edition」が最終モデルでした。いまのプライスリストには載っていないので、新車では買えません。
セダンは2019年7月22日に日本で発表され、AMG A 35 4MATIC セダンや限定車のA 250 4MATIC セダン Edition 1も出ていました。いまセダンに乗りたいなら、中古で探すことになります。
ハッチバックとの違いや中古セダンの選び方は、Aクラス セダンの解説で詳しく書いています。
『Aクラスそのものもなくなるの?』と心配な方もいますよね。日本での販売終了は発表されておらず、本国では2028年まで生産を続けると報じられています。
くわしくはAクラスは生産終了でなくなる?にまとめています。次の世代の話はAクラスの新型・フルモデルチェンジの見通しで追っています。
新車の値段の交渉の進め方は、Aクラスの値引き相場と交渉の順番で確かめてみてください。
ちなみに、2018年10月の発表時のA 180は3,220,000円でした。いまのA 180 Urban Starsは5,250,000円なので、値段だけ見るとかなり上がっていますよね。
ただ、いまのモデルはAMGラインや本革シート、18インチのアルミホイールなどが最初から付いています。昔の価格と比べる時は、装備の差もあわせて見ておきましょう。
Aクラスの型式と年式の見分け方は?
ここが一番実用的なところです。手元の車や気になる中古車が何代目かは、車検証を見れば確かめられます。
- 車検証の「型式」の欄を見る
- 型式の後半に入っている3けたの数字を探す(現行A 180なら5AA-177084の「177」)
- 「初度登録年月」の欄で、最初に登録された年と月を見る
- 迷った時は、車台番号を販売店に伝えて照会してもらう
現行のW177では、型式の欄にそのまま「177」の数字が入っています。例えば、A 200 dは3DA-177012、AMG A 35は4AA-177051Mです。
型式の頭の英字(5AA、3DAなど)は、排出ガスの規制や燃費の区分を表す記号です。A 180は2023年11月頃に5BA-から5AA-へ変わっているので、ここを見れば改良の前か後かの目安になります。
「初度登録年月」がそのまま製造の年式とは限りません。新車が在庫期間を経て登録されることもあるので、年式の境目付近の車は販売店に確かめておきましょう。
例えば、こんなやりとりはよくあります。
「2023年登録なら、改良後のモデルですよね?」
「年の前半だと、改良前の在庫車が登録されていることもあります」
境目の年の車は、見た目の違い(ライトやメーターの画面)とあわせて確かめると安心です。
車検証が手元にない時は、中古車の掲載情報に書かれた型式を見るのも一つの方法です。ただし、掲載情報は書き間違いもあり得るので、最後は実車の車検証で確かめるのが確実です。
AMGモデルは、型式の最後に「M」が付いているのも目印になります。現行のAMG A 35は4AA-177051M、AMG A 45 Sは4BA-177054Mです。
歴代のどの世代を中古で選ぶ?
最後に、中古で選ぶならどの世代が合うかを表にしました。ここでは値段ではなく、使い方で考えてみます。
| 世代 | 合いやすい人 | 気をつけたい所 |
|---|---|---|
| W168・W169 | 独特の形が好きで手をかけるのも楽しめる人 | 変速機、電装系、ゴム・樹脂の劣化 |
| W176 | 予算を抑えて今風のハッチバックに乗りたい人 | 7G-DCTの変速ショック、警告灯 |
| W177(2023年2月より前) | MBUXのある世代を手頃に選びたい人 | 7G-DCTの低速の動き、ソフトウェアの不具合 |
| W177(2023年2月以降) | 新しい装備と長く使える安心を重視する人 | 年式による装備差と寸法の違い |
『結局どれがおすすめ?』と聞かれたら、毎日使うならW177、と答える人が多いはずです。ただ、予算や好みによっては、W176も十分に選択肢に入ります。
例えば、同じW177でも、ていねいに整備されてきた2020年式と、記録のない2022年式なら前者を選ぶ人も多いはずです。年式の新しさだけで決めないようにしたいですね。
中古車は個体ごとの差が大きいので、世代より「状態」を先に見るのが大事です。整備記録簿があり、試乗で違和感のない車を選んでみてください。
世代が新しいほど、運転支援の装備も新しくなります。現行の「ドライビングアシスタンスパッケージ」は、2024年3月頃まで「レーダーセーフティパッケージ」と呼ばれていました。
中古の説明でどちらの名前が使われているかも、年式を見分けるヒントになりますよ。
条件が決まったら、中古車のサイトで世代や年式、走行距離を絞って在庫を見てみるのも一つの手です。
ベンツAクラス買いたいドットコム
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今の車の買取相場と、ベンツAクラスの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
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よくある質問
ベンツAクラスは何代目まで出ていますか?
4代目のW177が現行です。初代W168(日本発売1998年)、2代目W169(2005年2月)、3代目W176(2013年1月16日発表)と続いています。
型式はどこで確かめられますか?
車検証の「型式」の欄です。現行のA 180なら5AA-177084のように、世代を表す「177」の数字が入っています。迷う時は車台番号で販売店に照会してもらうと確実です。
Aクラスのセダンはいつまで売られていましたか?
2019年7月22日に日本で発表され、2025年5月29日のFinal Editionが最終モデルになりました。2026年9月29日時点の公式プライスリストには載っていません。
W177の前期と後期の境目はいつですか?
2023年2月27日の改良が大きな境目です。内外装が新しくなり、アダプティブハイビームアシストが全車標準になりました。
いまの新車のAクラスはいくらですか?
2026年9月29日時点の公式プライスリスト(MP202701)で、A 180 Urban Starsが5,250,000円、Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+が9,690,000円です。
まとめ
- Aクラスの歴代はW168、W169、W176、W177の4世代
- 3代目W176から、背の高い形から低いハッチバックに変わった
- 現行W177は2023年2月の改良の前後で装備と寸法が違う
- 世代は車検証の型式欄の3けたの数字(177など)で確かめられる
- 新車で買えるのはハッチバック4モデル。セダンは2025年5月のFinal Editionが最終





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