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走っている途中で、メーターに「冷却水を点検してください」と出てきたら、ドキッとしますよね。『このまま走っていいの?』『家まで帰れる?』と焦る方も多いはずです。
結論から言うと、まずは安全な場所に止めて、水温の表示と車の下の漏れを確かめることが先です。冷却水が減っているなら補充で落ち着くこともありますが、何度も出るなら、どこかから漏れている可能性が高いです。
この記事では、警告が出た時の動き方と、クーラントの補充・水漏れの見分け方を順番に見ていきます。
「冷却水を点検してください」が出たら最初にすること
まずは安全な場所に止める
この表示は、冷却水のタンクの液が少なくなっている時などに出る案内です。冷却水はエンジンの熱を逃がす液なので、足りなくなるとエンジンが熱を持ちすぎるおそれがあります。
『すぐに止めないとダメ?』と迷いますよね。
水温の表示が普段どおりなら、慌てず、近くの安全な場所まで走って止めれば大丈夫なことが多いです。ただ、水温が高い表示になっていたり、赤い警告が出ていたりする時は、無理に走らず、すぐに止めてください。
- 周りの安全を確かめて、路肩や駐車場など安全な場所に止める
- メーターの水温の表示と、ほかの警告が出ていないかを見る
- エンジンを止め、車の下に液がたれていないかを見る
- エンジンが冷めるまで、30分以上は待つ
- 冷めてから、冷却水のタンクの液の量を確かめる
熱い時にキャップを開けない
ここが一番大事なところです!エンジンが熱い時に、冷却水のタンクのキャップを開けてはいけません。
エンジンが熱い時の冷却水は、高い温度で圧力がかかっています。キャップを開けると、熱い液や蒸気が吹き出すことがあります。ボンネットを開けるのも、エンジンが冷めてからにしましょう。
冷めるまで待つ間に、取扱説明書の「冷却水」の項目を開いておくと、タンクの場所や確かめ方が分かります。取扱説明書の見方はAクラスの取扱説明書の見方とよく使う操作で見ています。
赤い表示と黄色い表示の違い
メーターの表示は、色で急ぎ具合が分かることが多いです。
| 表示の色 | 意味の目安 | すること |
|---|---|---|
| 赤 | すぐに対処が必要 | 安全な場所にすぐ止め、エンジンを切る |
| 黄色 | 早めの点検が必要 | 近くの安全な場所で止めて確かめる |
| 白や灰色の案内 | 情報・お知らせ | 内容を読んで、必要なら点検を予約する |
色や文言は年式で違うので、正確な意味は取扱説明書で確かめてください。警告灯の全体の話はAクラスの警告灯・警告音の意味と対処でまとめています。
冷却水(クーラント)のタンクと量の見方
ボンネットの開け方
タンクを見るには、まずボンネットを開ける必要があります。Aクラスは、運転席の足元にあるレバーを引いてから、ボンネットの前のロックを外して開ける流れが一般的です。
年式によって細かい手順が違うので、初めての時は取扱説明書を見ながら進めてください。ボンネットは思ったより重いこともあるので、両手で静かに上げて、しっかり支えが効いているかを確かめてからのぞき込みましょう。
タンクはエンジンルームの中
冷却水のタンクは、ボンネットを開けたエンジンルームの中にあります。半透明のタンクで、外から液の高さが見えるものが多いです。
ほかにも、ウォッシャー液やブレーキ液のタンクが並んでいます。キャップの記号を見て、冷却水のタンクかどうかを確かめてから触りましょう。
『どのタンクか自信がない…』という時は、無理に開けないほうが安心です。間違ったタンクに入れると、修理が必要になることもあります。
液の量は目盛りで確かめる
タンクには、液の量の目安になる目盛りや印があります。エンジンが冷えている時に、その範囲に液があるかを見てください。
- エンジンが冷えているか(手で触って熱くないか)
- 平らな場所に止めているか
- 液の高さが、目盛りの範囲に入っているか
- 液の色がにごっていないか、浮いた汚れがないか
- タンクやホースのまわりに、乾いた液のあとがないか
冷却水の色は、メーカーや種類で違います。色がいつもと違う、茶色くにごっている、という時は、早めに点検に出しましょう。
冷却水の補充のしかた
補充はメーカー指定の液で
冷却水が減っていた時は、補充が必要です。入れる液は、メルセデス・ベンツの指定に合ったクーラントを使います。
違う種類のクーラントを混ぜると、性能が落ちたり、部品を傷めたりすることがあります。どの液が合うかは、取扱説明書かメルセデス・ベンツ正規販売店で確かめるのが確実です。
『とりあえず水を入れてもいい?』と思う方もいるかもしれません。
どうしても動けない時の応急処置として水を入れることはありますが、冷却水が薄まって、冬に凍りやすくなったり、さびの原因になったりします。水を入れた時は、早めに点検に出して、正しい濃さに戻してもらいましょう。
補充の手順
- エンジンが十分に冷えていることを確かめる
- 布をかぶせて、冷却水のタンクのキャップをゆっくり少しずつ開ける
- 目盛りの範囲まで、指定のクーラントを少しずつ入れる
- 入れすぎたら、こぼれた液をふき取る
- キャップをしっかり閉め、警告が消えるかを確かめる
補充しても、数日でまた減るようなら、どこかから漏れています。補充だけでしのぐのはやめて、点検を予約しておきましょう。
ちなみに、クーラントは甘いにおいがあり、ペットや小さな子どもが口にすると危ない液です。こぼれた液は、きれいにふき取っておいてくださいね。
水漏れの見分け方
車の下の液の色とにおい
駐車場の地面に液のあとがあると、気になりますよね。でも、すべてが冷却水の漏れとは限りません。
| 液の様子 | 考えられるもの | 心配の度合い |
|---|---|---|
| 透明で、においがない水 | エアコンの水(結露) | 夏場は普通に出る |
| 色がついていて、甘いにおい | 冷却水 | 点検が必要 |
| 茶色〜黒っぽく、ぬるぬるする | エンジンオイル | 点検が必要 |
| 青っぽく、すぐ乾く | ウォッシャー液 | タンクやホースを確かめる |
エアコンを使った後、車の前の下あたりから透明な水が落ちるのは、よくあることです。においがなく、さらさらしていれば、心配しなくていいことが多いんです。
色がついていて甘いにおいがする時は、冷却水の可能性が高いです。白い紙を下に敷いておくと、色が分かりやすくなりますよ。
液は見えないのに甘いにおいがする時
『地面には何もないのに、甘いにおいだけする…』という場合もあります。
漏れた冷却水が、熱いエンジンの上で蒸発していると、地面にはたれずに、においだけが出ることがあります。エアコンの吹き出し口から甘いにおいがする時は、室内側で漏れている可能性もあります。
どちらも、外から見ただけでは場所が分かりにくい漏れです。においに気づいた日付をメモしておき、点検の時に伝えると、原因を探す手がかりになりますよ。
よく漏れる場所
冷却水の漏れは、次のような場所で見つかることが多いです。
- ウォーターポンプのまわり
- サーモスタットのまわりや、その部品を入れるケース
- ラジエーターとホースのつなぎ目
- 冷却水のタンクやキャップ
A 180では、サーモスタットまわりの修理が話題に出ることがあります。どこが漏れているかは、エンジンルームの奥や下側で見えにくいことも多いので、点検で探してもらうのが確実です。
水漏れを放っておくとどうなる?
少しの漏れでも、そのままにすると冷却水が足りなくなり、エンジンの温度が上がりすぎることがあります。最悪の場合、エンジンに大きな修理が必要になることも。
1回補充して、しばらく警告が出ないなら様子を見てもいいでしょう。でも、警告が繰り返し出る時や、補充の間隔が短くなっていく時は、漏れの場所を探してもらう時期です。
自分で走らせずに助けを呼ぶ時
こんな時はレッカーやロードサービスへ
『家まであと少しだから、走って帰りたい』と思う気持ちは自然です。でも、次のような時は、自分で走らせるのはやめておきましょう。
- 水温の表示が高いまま下がらない
- 赤い警告や、エンジンの出力が落ちたという表示が出ている
- ボンネットのすき間から湯気や白い煙が出ている
- 車の下に、色のついた液がたくさん広がっている
- 補充しても、すぐにまた警告が出る
冷却水が足りないまま走り続けると、エンジンの部品がゆがんだり傷んだりして、修理がとても大きくなることがあります。ここで無理をしないことが、結果的に一番安く済む道なんです!
メルセデス・ケアの24時間ツーリングサポート
新車から3年間は、メルセデス・ケアに24時間ツーリングサポートが含まれています(公式)。保証プラスに入っていれば、4・5年目まで延びます。
自分の車が対象かどうかは、購入時の書類や、メルセデス・ベンツ正規販売店で確かめられます。対象外の車でも、自動車保険のロードサービスが使えることが多いので、保険証券を車に積んでおくと安心です。
電話の時は、次のことを伝えるとやりとりが早く進みます。
- 今いる場所(高速道路なら、上り下りとキロポスト)
- 車種と年式(ベンツAクラス、何年式か)
- メーターに出ている表示の文言
- 車の下に漏れがあるか、湯気が出ているか
中古で買う時に見ておきたいこと
これから中古のAクラスを買う方は、冷却水まわりも見ておくと安心です。
エンジンルームのタンクの液の量と色、ホースのまわりに白っぽい液のあとがないかを見てみましょう。整備記録簿があれば、ウォーターポンプやサーモスタットを替えた記録があるかも確かめておきたいところです。
中古車の選び方はAクラスの中古車の選び方で詳しく見ています。
クーラント交換の考え方
交換の時期は点検の案内で
冷却水は、長く使えるタイプが使われていることが多い液です。ただ、年数がたつと、さびを防ぐ力などが少しずつ落ちていきます。
交換の時期は、メンテナンスの案内や、点検の時の診断が目安になります。A 180のクーラント交換も、自分で決めずに、点検の時に「冷却水の交換は必要ですか?」と聞いてみてください。
点検の案内の見方はメンテナンスA・Bとはで見ています。
自分で交換するのはおすすめしない
冷却水を全部入れ替える作業は、古い液を抜いて、新しい液を入れ、中の空気をしっかり抜く必要があります。空気が残ると、エンジンの温度がうまく保てなくなることがあります。
例えば、こんなやりとりで頼むとスムーズです。
「冷却水の警告が何度か出ていて、交換の時期かどうかも見てもらえますか?」
「漏れがないかを確かめてから、交換が必要かお伝えしますね」
保証の中なら正規販売店へ
新車から3年間は、メルセデス・ケアで一般保証修理と定期メンテナンスが無償です(公式)。漏れの原因が部品の不具合なら、保証で直ることもあります。
保証が切れた後は、修理の内容で金額が大きく変わります。ウォーターポンプやサーモスタットの修理費の目安はAクラスの修理費の目安で見ています。

冬と夏に気をつけたいこと
冬は凍結に注意
冷却水は、冬に凍らないように、薄め方が決まっています。水を足しすぎると、寒い地域では凍ってしまい、エンジンを傷めることがあります。
雪の多い地域や、氷点下になる場所に行く前は、冷却水の濃さを点検で見てもらうと安心です。『応急で水を入れたままだった』という方は、冬の前に忘れずに直しておきましょう。
夏は渋滞の時の水温を見る
夏の渋滞や、坂道をゆっくり登る時は、エンジンの温度が上がりやすくなります。水温の表示がいつもより高い時は、エアコンを弱めたり、安全な場所で休ませたりしてください。
冷却水が少ない状態だと、こうした場面で警告が出やすくなります。暑くなる前に一度、液の量を見ておくと安心ですよ。
日ごろからできること
月に1回くらい、給油やタイヤの空気を見るついでに、冷却水のタンクを見る習慣をつけておくと、漏れに早く気づけます。
ほかにも、駐車場の地面に液のあとがないかを、ときどき見ておくといいですね。小さな変化に早く気づくほど、修理も小さく済みやすくなります。
補充した日と、入れた量をスマホのメモに残しておくのもおすすめです。減るペースが分かると、点検の時に「1か月でこのくらい減りました」と具体的に伝えられます。

ほかの故障しやすい箇所はAクラスの故障しやすい箇所と修理費の目安、これから買い替えを考える方はAクラスの値引き相場と交渉の順番も参考にしてみてください。
よくある質問
「冷却水を点検してください」と出たら走ってもいいですか?
水温の表示が普段どおりなら、近くの安全な場所まで走って止めて確かめるのが一般的です。水温が高い表示や赤い警告が出ている時は、すぐに止めてエンジンを切ってください。
冷却水はどこから補充しますか?
エンジンルームの中の冷却水のタンクから入れます。エンジンが冷めてから、キャップの記号を確かめて、布をかぶせてゆっくり開けてください。
冷却水の代わりに水を入れてもいいですか?
動けない時の応急処置として水を入れることはありますが、冷却水が薄まります。早めに点検に出して、指定のクーラントで正しい濃さに戻してもらいましょう。
車の下に水がたれているのは冷却水の漏れですか?
透明でにおいがなければ、エアコンの結露の水であることが多いです。色がついていて甘いにおいがする時は、冷却水の漏れが疑われます。
補充したのに警告が消えません。どうすればいいですか?
液の量が目盛りの範囲に入っているかを、平らな場所でもう一度確かめてください。それでも消えない時や、すぐにまた出る時は、漏れやセンサーの不具合も考えられるので、メルセデス・ベンツ正規販売店などで点検してもらいましょう。
A 180のクーラント交換の時期はいつですか?
メンテナンスの案内や点検の診断が目安です。長く使えるタイプが多いですが、年数で性能が落ちるので、点検の時に交換が必要かを聞いてみてください。
まとめ
- 警告が出たら安全な場所に止め、水温の表示と車の下の漏れを確かめる
- エンジンが熱い時は、冷却水のタンクのキャップを開けない
- 補充はメルセデス・ベンツ指定のクーラントで。水は応急処置だけ
- 甘いにおいの色つきの液は冷却水の漏れ。補充が続くなら点検へ
- 新車から3年間はメルセデス・ケアで、部品の不具合なら保証で直ることも





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