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ベンツAクラスが気になっているけれど、『輸入車って燃費が悪いんじゃないの?』と心配な方も多いはずです。
結論から言うと、現行のA 180 Urban StarsはWLTCモードで16.9km/L、ディーゼルのA 200 d Urban Starsは19.2km/Lです。普段使いの実燃費は、この値より少し下がると考えておくのが安心です。
この記事では、グレードごとにリッター何キロ走るのかと、年間の燃料代がいくら違うのかを数字で比べていきます。
ベンツAクラスはリッター何キロ走る?
現行のAクラスで一番燃費がいいのは、ディーゼルのA 200 d Urban Stars(WLTC 19.2km/L)です。ガソリンのA 180 Urban Starsは16.9km/L、AMGの2モデルは11km/L台になります。
まずはメルセデス・ベンツ公式のData Information(MP202701)に載っている燃費を並べてみます。国土交通省の審査値です。
| モデル | WLTC | 市街地 | 郊外 | 高速道路 | 燃料 |
|---|---|---|---|---|---|
| A 180 Urban Stars | 16.9km/L | 11.5km/L | 17.9km/L | 20.2km/L | ハイオク |
| A 200 d Urban Stars | 19.2km/L | 14.4km/L | 18.3km/L | 23.2km/L | 軽油 |
| AMG A 35 4MATIC | 11.5km/L | 8.1km/L | 11.9km/L | 13.8km/L | ハイオク |
| AMG A 45 S 4MATIC+ | 11.1km/L | 7.6km/L | 11.5km/L | 13.5km/L | ハイオク |
A 180とA 200 dの差は、WLTCで2.3km/Lです。
ただ、差がもっと開くのは市街地なんです。A 180の11.5km/Lに対して、A 200 dは14.4km/Lと、3km/L近く違います。
ちなみに、A 180とA 200 dにはJC08モードの値も載っています。A 180が18.5km/L、A 200 dが20.4km/Lです。

A 180は小さなモーター付き
A 180 Urban Starsのエンジンは1,331ccの直列4気筒ターボです。カタログやメディアでは「1.4L」と書かれることもあります。
公式の諸元には、エンジンとは別に定格8kWの電動機とリチウムイオン電池が載っています。発進や加速をモーターが少し手伝う仕組みです。
2023年11月頃に車両型式が変わり、WLTC燃費は15.3km/Lから16.8km/Lに上がったと報じられています。いまのMP202701では16.9km/Lです。
中古で年式の古いA 180を見る時は、この差があることを頭に入れておきましょう。
実燃費はカタログ値よりどれくらい落ちる?
『カタログ通りに走るなんて思っていないけど、実際はどれくらい?』と気になりますよね。
実燃費は、走る道と乗り方でかなり変わります。だからこの記事では、決まった数字ではなく「WLTCの8割」を一つの目安として置いてみます。
| モデル | WLTC | 8割で見た場合の目安 |
|---|---|---|
| A 180 Urban Stars | 16.9km/L | 13.5km/L前後 |
| A 200 d Urban Stars | 19.2km/L | 15.4km/L前後 |
| AMG A 35 4MATIC | 11.5km/L | 9.2km/L前後 |
| AMG A 45 S 4MATIC+ | 11.1km/L | 8.9km/L前後 |
この表の右側は、あくまで計算上の目安です。
実際には、高速道路を一定の速さで走る日はWLTCを上回ることもありますし、渋滞の多い街中では市街地モードの値に近くなります。
燃費が落ちやすい乗り方
例えば、こんな使い方が多いと燃費は下がりやすくなります。
- 片道数キロの短い距離ばかり走る
- 信号の多い街中で発進と停止をくり返す
- 冬の朝にエンジンが温まる前に走り出す
- スポーツ寄りの走行モードで走ることが多い
- タイヤの空気圧を長く見ていない
特に短い距離のくり返しは、エンジンが温まりきらないまま止めることになるので、燃費が伸びにくいんです。
逆に、通勤で毎日まとまった距離を走る方や、休日に高速道路を使う方は、カタログ値に近い数字が出やすくなります。
走行モードで燃費は変わる?
Aクラスには「DYNAMIC SELECT」という走行モードの切り替えが付いています。
エコ寄りのモードではアクセルの反応がおだやかになるので、燃費を気にする日はこちらを選んでみてください。
ただ、モードを変えただけで大きく燃費が上がるわけではありません。結局はアクセルの踏み方と、走る道の影響のほうが大きいです。
季節によっても燃費は変わる
実は、同じ道を同じように走っても、季節で燃費は変わります。
冬はエンジンが温まるまでに時間がかかり、その間は燃料を多めに使います。暖房のためにエンジンを回す時間も長くなりがちです。
夏はエアコンのコンプレッサーを動かす分、少し燃費が落ちます。
『先月より燃費が悪くなった、故障かな?』と不安になった時は、まず季節と走った道を思い出してみてください。
急に大きく落ちて、警告灯も点いている時は別です。その場合は早めに販売店で見てもらいましょう。
高速道路ではどれくらい伸びる?
高速道路モードの値は、A 180が20.2km/L、A 200 dが23.2km/Lです。
一定の速さで巡航する時間が長いほど、この値に近づきやすくなります。
例えば、帰省や旅行で高速道路を何百キロも走るような使い方なら、A 200 dの燃費のよさが一番はっきり出る場面です。
反対に、街乗りがほとんどで高速道路はたまにしか使わない方は、市街地モードの値で考えておくほうが現実に近いですよ。
中古の旧型は燃費がどう違う?
中古車で旧型を考えている方もいますよね。
3代目のW176や、現行W177でも2023年11月頃より前のA 180は、いまのA 180とは型式が違います。燃費の測り方も、古い年式ではJC08モードだけが載っていることがあります。
年式が違う車同士を比べる時は、同じ測り方の数字で比べるのが基本です。WLTCとJC08を並べて「こっちのほうがいい」と判断しないように気をつけましょう。
満タンでどれくらい走れる?
給油の回数が気になる方は、タンク容量とあわせて見てみましょう。
A 180とA 200 dの燃料タンクは43L、AMGの2モデルは51Lです(公式MP202701)。
| モデル | タンク | WLTCで計算 | 市街地モードで計算 | 高速道路モードで計算 |
|---|---|---|---|---|
| A 180 Urban Stars | 43L | 約726km | 約494km | 約868km |
| A 200 d Urban Stars | 43L | 約825km | 約619km | 約997km |
| AMG A 35 4MATIC | 51L | 約586km | 約413km | 約703km |
| AMG A 45 S 4MATIC+ | 51L | 約566km | 約387km | 約688km |
満タンから空になるまで走ることはないので、実際に1回の給油で走れる距離は、この表より短く見ておきましょう。
街乗り中心のA 180なら、400km台で給油するイメージです。
A 200 dは高速道路の値が23.2km/Lと高いので、長距離の移動が多い方ほど給油の回数が減ります。
A 180とAMGの2モデルはハイオク、A 200 dは軽油です。燃料の種類と給油口の開け方はAクラスはハイオク?レギュラーを入れたらどうなるかでまとめています。
年間のガソリン代・軽油代はいくら違う?
ここが大事なところです。燃費の差がお財布にどれくらい響くのかを計算してみます。
燃料の値段は時期と地域でかなり変わります。ここでは計算用の仮の単価として、ハイオク1Lあたり185円、軽油1Lあたり165円で置いてみます。
| 年間走行距離 | A 180(ハイオク) | A 200 d(軽油) | AMG A 35(ハイオク) |
|---|---|---|---|
| 5,000km | 約6.9万円 | 約5.4万円 | 約10.1万円 |
| 10,000km | 約13.7万円 | 約10.7万円 | 約20.1万円 |
| 15,000km | 約20.6万円 | 約16.1万円 | 約30.2万円 |
この表は、先ほどの「WLTCの8割」の燃費で計算しています。
年1万km走る場合、A 180とA 200 dの燃料代の差は、年3万円ほどです。
月にならすと、A 180が1.1万円ほど、A 200 dが9千円ほどになります。
走る距離が多い方ほど差は広がり、年1万5千kmなら差は年4.5万円ほどです。反対に、週末しか乗らない年5千kmくらいの方なら、差は年1.5万円ほどに縮まります。
自分が年に何km走っているか分からない時は、いま乗っている車の車検の時の走行距離と比べてみてください。2年で割れば、だいたいの年間距離が分かりますよ。
『ディーゼルのほうが得なら、A 200 dにしたほうがいいの?』と思いますよね。
車両価格の差は燃料代で取り返せる?
実は、燃料代だけで考えると、そう簡単ではないんです。
2026年9月29日時点の公式プライスリスト(MP202701・消費税込)で、A 180 Urban Starsは525万円、A 200 d Urban Starsは598万円です。差は73万円あります。
さらに自動車税は、A 180(1,331cc)が年30,500円、A 200 d(1,949cc)が年36,000円で、A 200 dのほうが5,500円高くなります。
| 比べる項目 | A 180 Urban Stars | A 200 d Urban Stars |
|---|---|---|
| 車両価格(MP202701) | 525万円 | 598万円 |
| 年1万kmの燃料代の目安 | 約13.7万円 | 約10.7万円 |
| 自動車税(年) | 30,500円 | 36,000円 |
| 燃料代と税の合計の差 | 基準 | 年2.4万円ほど安い |
年に2.4万円ほどの差で73万円を埋めようとすると、計算上は30年近くかかります。
ただ、A 200 dには、A 180ではオプションになる装備がいくつか最初から付いています。メモリー付パワーシートやアドバンスドサウンドシステム、MBUX ARナビゲーションなどです。
燃費だけで選ぶより、装備と走りの好みで決めて、燃費は「おまけ」と考えるほうが後悔しにくいですよ。
A 200 dは軽油以外にもかかるものがある
A 200 dはディーゼルなので、排ガスをきれいにするための「AdBlue(アドブルー)」という液体の補充が要ります。
補充の頻度と費用は乗り方で変わるので、ここでは数字は出しません。点検の時に販売店で補充してもらう方が多いです。
燃費の差を計算する時は、このAdBlueの分も少しだけ足して考えておきましょう。
AMG A 35・A 45 Sの燃費はどう考える?
AMGの2モデルは、WLTCでA 35が11.5km/L、A 45 Sが11.1km/Lです。
A 35は306PS、A 45 Sは421PSというパワーのある車なので、燃費はA 180の3分の2ほどになります。
燃料もハイオクで、タンクは51Lと少し大きめです。
例えば年1万km走ると、燃料代の目安は年20万円前後になります。A 180より年6万円以上多い計算です。
『AMGを選ぶ人は燃費なんて気にしないでしょ』と言われることもあります。
でも、毎月の燃料代として見ると月に1.7万円ほどになるので、家計の中では軽くない金額です。購入前に一度は計算しておくと安心ですよ。
もう一つ、AMGは4MATIC(四輪駆動)で車両重量も重めです。A 35は1,580kg、A 45 Sは1,630kgで、A 180の1,420kgより160〜210kg重くなります。
重さと四輪駆動の仕組みも、燃費が伸びにくい理由の一つなんです。
AMGの違いや維持費はメルセデスAMG A35・A45の違いで詳しく見ています。
燃費をよくするためにできること
燃費は車の性能だけでなく、日ごろの扱い方でも変わります。
難しいことは要りません。次の4つを意識するだけでも違ってきます。
- 月に1回はタイヤの空気圧を見る
- 発進はゆっくり、加速は早めにアクセルを戻す
- 荷室に使わない荷物を積みっぱなしにしない
- 点検の時期になったら先延ばしにしない
タイヤの空気圧が下がると、転がる時の抵抗が増えて燃費が落ちます。
A 180とA 200 dのタイヤは225/45R18です。空気圧の指定値は給油口のふたの裏や取扱説明書で確かめられます。
点検については、メーターに出る「メンテナンスA」「メンテナンスB」の表示が目安になります。表示の意味はメンテナンスA・Bとはで確認してみてください。
メーターの平均燃費は、リセットのタイミングで数字が大きく変わります。実燃費を知りたい時は、満タン給油から次の満タン給油までの距離を給油量で割る「満タン法」で確かめると確実です。
燃費以外の維持費もあわせて見ておこう
燃料代は維持費の一部でしかありません。
自動車税や任意保険、点検、タイヤ、車検まで足すと、年間の出費はもっと大きくなります。
例えば、新車から3年間は「メルセデス・ケア」で定期メンテナンスの工賃と部品が無償です。4年目以降はここが自分の負担になります。
燃費だけを見てグレードを決めるより、年間の合計で比べたほうが、自分に合った1台が見えてきますよ。
維持費の内訳はベンツAクラスの維持費は年間いくら?で、全部まとめて計算しています。
購入の予算を考える時は、値引きの相場も一緒に見ておくと、総額のイメージがつかみやすいです。Aクラスの値引き相場と交渉の順番もあわせて読んでみてください。

よくある質問
ベンツAクラスはリッター何キロ走りますか?
公式のWLTC値で、A 180 Urban Starsが16.9km/L、A 200 d Urban Starsが19.2km/L、AMG A 35 4MATICが11.5km/L、AMG A 45 S 4MATIC+が11.1km/Lです(MP202701)。実燃費は走り方で変わり、カタログ値より下がることが多いです。
一番燃費がいいグレードはどれですか?
ディーゼルのA 200 d Urban Starsです。WLTCで19.2km/L、高速道路モードでは23.2km/Lあります。
古いA 180も燃費は同じですか?
年式で違います。2023年11月頃の型式変更の前は、WLTC 15.3km/Lと報じられています。中古車を見る時は年式と型式を車検証で確かめるのが確実です。
満タンで何km走れますか?
A 180はタンク43Lで、WLTC値で計算すると約726kmです。街乗り中心なら500km前後を目安にして、早めに給油しておきましょう。
A 200 dにすれば燃料代で車両価格の差は取り返せますか?
年1万kmの試算では、燃料代と自動車税を合わせた差は年2.4万円ほどです。車両価格の差73万円を埋めるには長い年数がかかるので、装備や走りの好みで選ぶのがおすすめです。
まとめ
- 公式WLTC燃費はA 180が16.9km/L、A 200 dが19.2km/L、AMG A 35が11.5km/L、A 45 Sが11.1km/L
- 実燃費の目安はWLTCの8割ほど。短距離のくり返しや街中では下がりやすい
- 満タンでの航続距離はWLTC計算でA 180が約726km、A 200 dが約825km
- 年1万kmなら燃料代の差は年3万円ほど。車両価格の差73万円は燃料代だけでは埋めにくい
- 燃費だけでなく、維持費全体で比べてグレードを決めるのがおすすめ





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