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ベンツAクラスの中古車を見ていたら「レーダーセーフティパッケージ付き」と書いてあって、新車のカタログには同じ名前が見当たらない。『どっちが新しいの?中身は違うの?』と気になりますよね。
結論から言うと、今の新車は「ドライビングアシスタンスパッケージ」という名前で全車標準です。旧名のレーダーセーフティパッケージは2024年3月頃までの呼び方で、どちらも追従クルーズや車線維持の支援が中心なんです。
この記事では、名前の違いと中身、クルーズコントロールや自動駐車の使い方、困った時のトラクションコントロール解除と空気圧センサーのリセットまで、順番に見ていきます。
レーダーセーフティパッケージとドライビングアシスタンスパッケージは何が違う?
2024年3月頃(MP202402)を境に、運転支援の名前が「レーダーセーフティパッケージ」から「ドライビングアシスタンスパッケージ」へ変わりました。新しい方は国際基準UN-ECE R152に合わせたものです。現行(MP202701)は全車標準で、オプションで足す必要はありません。
名前が変わると、まったく別の装備になったように感じますよね。
実際には、前の車との距離を保って走る機能や、車線からはみ出しにくくする機能など、毎日の運転で使う中身はほぼ同じ方向のものです。
違いは、衝突被害軽減ブレーキなどの基準として新しい国際ルールに合わせた点です。中古車の広告で旧名が書いてあっても、「古いから使えない」ということではありません。
| 呼び方 | 使われた時期の目安 | 中身の中心 |
|---|---|---|
| レーダーセーフティパッケージ | 2024年3月頃まで(W177前半・W176など) | 追従クルーズ、車線維持支援、死角の警告など |
| ドライビングアシスタンスパッケージ | 2024年3月頃(MP202402)以降 | 同じ方向の機能をUN-ECE R152準拠で搭載 |
出典はメルセデス・ベンツ公式のData Information(MP202701)と大手自動車メディアの記載です。切り替わった正確な日付は公式リリースが出ていないので、中古車を選ぶ時は車検証の年式と装備表で確かめるのが確実です。
中古車で名前を見る時のポイント
中古車の場合、同じW177でも年式とオプションで装備が違うことがあります。
例えば、新車時のオプションの選び方によっては、支援機能の一部が付いていない個体もありえます。
『付いていると思ったら付いていなかった』とならないように、販売店に装備表を出してもらうと安心です。
- 車検証の初度登録年月を見る
- 装備表に運転支援パッケージの名前があるかを見る
- 試乗でステアリングのスイッチが反応するかを試す
- メーター内に支援機能のアイコンが出るかを見る
現行Aクラスの安全装備を一覧で見る
今の新車に何が付いているのか、まとめて見ておきましょう。
メルセデス・ベンツは運転支援をまとめて「インテリジェントドライブ」と呼んでいて、その中心がドライビングアシスタンスパッケージです。
| 装備 | A 180 Urban Stars | A 200 d Urban Stars | AMG A 35/A 45 S |
|---|---|---|---|
| ドライビングアシスタンスパッケージ | 標準 | 標準 | 標準 |
| アクティブパーキングアシスト | 標準 | 標準 | 標準 |
| アダプティブハイビームアシスト・プラス | 標準 | 標準 | 標準 |
| リアビューカメラ | 標準 | 標準 | 標準 |
| 360°カメラシステム | アドバンスドパッケージ | アドバンスドパッケージ | アドバンスドパッケージ |
| トラフィックサインアシスト | ナビゲーションパッケージ | 標準 | 標準 |
| 自動再発進機能 | ナビゲーションパッケージ | 標準 | 標準 |
出典:メルセデス・ベンツ公式 Data Information(MP202701)。価格は2026年9月29日時点の公式プライスリスト(MP202701)で、ナビゲーションパッケージ376,000円、アドバンスドパッケージ475,000円(いずれも消費税込)です。
ここで見落としやすいのが、A 180の自動再発進機能です!
A 180は渋滞で止まった後に自分で発進の操作が要る仕様で、自動で動き出してほしいならナビゲーションパッケージを付けることになります。

ドライビングアシスタンスパッケージの中身
全車標準のパッケージには、次の機能がまとめて入っています。
- ブラインドスポットアシスト(斜め後ろの死角の警告)
- アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(前の車に合わせて加減速)
- アクティブレーンキーピングアシスト(車線からはみ出しそうな時の支援)
- アクティブステアリングアシスト(車線の中央を保つ操舵の支援)
- 降車時警告機能(ドアを開ける時に後ろから来る車や自転車を知らせる)
- PRE-SAFE機能(衝突の危険を感じた時に乗員を守る準備をする)
降車時警告機能は、街なかで路肩に止めた時に助かる機能です。
2023年2月の公式リリースでは、ブラインドスポットアシストは30km/h以上で働き、降車時の警告はエンジンを止めてから3分間とされています。
エアバッグなどの「ぶつかった時」の装備
ぶつからないための装備だけでなく、ぶつかった時の装備も見ておきたいですよね。
現行はSRSエアバッグ(運転席・助手席)、運転席のニーバッグ、前席のサイドバッグ、ウインドウバッグが全車標準です。
歩行者とぶつかった時にボンネットを持ち上げて衝撃をやわらげるアクティブボンネットも付いています。
後席のシートベルトをしているかがメーターで分かる後席シートベルトインジケーターや、助手席のチャイルドセーフティシートセンサーもあります。子どもを乗せる家庭には、こうした細かい装備が意外と効いてきます。
クルーズコントロールはどう使う?自動運転とは違う
『高速でアクセルを踏み続けるのがつらい』という方も多いはずです。
Aクラスのクルーズコントロールは、前の車との距離を自動で保つ「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」です。
2023年2月の公式リリースでは、作動範囲は0〜約200km/hとされています。渋滞の低い速度から高速道路の巡航まで、1つの機能でカバーできるんです。
- ステアリングの左側にある運転支援のスイッチ類を確かめる
- 走行中に設定したい速度でセットのボタンを押す
- メーターに設定速度と前の車のマークが出るのを確かめる
- 車間距離のボタンで、前の車との間隔を好みに合わせる
- ブレーキを踏むと解除される
スイッチの形や位置は年式で違うことがあります。正確な操作は車に付いている取扱説明書で確かめてみてください。
「自動運転」と呼べるものではない
ここが大事なところです。
Aクラスの運転支援は、あくまでドライバーを助ける機能です。ハンドルから手を離して任せられる「自動運転」ではありません。
ステアリングから手を離した状態が続くと、メーターの表示や音で手を添えるように促されます。
| よく聞く言葉 | Aクラスでできること | ドライバーの役目 |
|---|---|---|
| 自動運転 | できない | 常に運転の責任を持つ |
| 追従クルーズ | 前の車に合わせて加減速 | 周りを見て必要ならブレーキ |
| 車線維持 | はみ出しそうな時にハンドルを支援 | ハンドルに手を添える |
| 渋滞での停止と発進 | 停止まで支援。自動再発進はA 200 d・AMGとナビ付きA 180 | 発進前の安全確認 |
例えばこんな場面があります。
「高速の渋滞で止まったら、勝手に動き出すと思ってた」
「A 180の標準仕様だと、止まった後はアクセルかボタンで発進の合図が要るんですよ」
こうした行き違いは、仕様を知っていれば防げます!
自動駐車とパーキングアシストの使い方
『縦列駐車が苦手で…』という声はよく聞きますよね。
Aクラスには「アクティブパーキングアシスト」が全車標準で付いています。空いている駐車スペースをセンサーで探し、ハンドル操作などを車が手伝ってくれる機能です。
- 駐車場や路肩でゆっくり走り、空いているスペースを車に探させる
- メディアディスプレイに見つかった候補が出たら選ぶ
- 画面の案内に従ってギアを入れ、周りを見ながら進める
- 必要な時はブレーキを踏んで止める
ゆっくり走ってスペースの横を通り過ぎるのがコツです。速すぎると候補が出にくいことがあります。
駐車中も、周りの人や障害物を見るのはドライバーの役目です。
カメラはリアビューか360°か
標準はリアビューカメラで、後ろの様子がメディアディスプレイに映ります。
上から見下ろしたような映像で車の周り全部を見たいなら、アドバンスドパッケージの360°カメラシステムです。
Aクラスの全幅は1,800mm(現行・公式MP202701)で、ドアミラーを含めると1,990mmあります。狭い駐車場に入れることが多い方ほど、360°カメラのありがたみを感じやすいはずです。
運転のしやすさ全体はベンツAクラスは運転しやすい?視界・小回り・高速でも詳しく見ています。
パーキングアシストを使えば、ぶつからないわけではありません。細いポールや低い縁石、子どもの急な飛び出しはセンサーで捉えにくいことがあります。画面だけでなく、窓やミラーでも周りを見るようにしておきましょう。
困った時に知っておきたい操作は?
雪道で進めない時と、空気圧の警告が消えない時。どちらもAクラスでよく調べられる困りごとです。
トラクションコントロールを解除したい時は?
雪道やぬかるみでタイヤが空回りして、前に進めない。そんな時に『トラクションコントロールを切ったほうがいい』と聞いたことがある方もいますよね。
メルセデス・ベンツでは、横滑りやタイヤの空転を抑える仕組みを「ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)」と呼んでいます。
普段はオンのまま使うものです。空転を抑えるために車がエンジンの力を絞るので、深い雪にはまった時などは、かえって抜け出しにくくなることがあります。
- 安全な場所で止まり、周りに人や車がいないかを見る
- 取扱説明書の「ESP」の項目で、自分の年式の操作方法を確かめる
- メニューやスイッチでESPをオフにする
- 抜け出したら、すぐにオンに戻す
スイッチの場所やメニューの名前は年式で違うので、ここでは手順の名前までは書きません。車内の取扱説明書か、メディアディスプレイ内の説明を見るのが確実です。
A 180とA 200 dは前輪駆動(FF)で、4MATIC(4WD)はAMG A 35とA 45 Sだけです。雪の多い地域で使う方はベンツAクラスの駆動方式はFF?4MATICの有無と雪道の実際も読んでみてください。
ESPをオフにしたまま普通の道を走るのはおすすめしません。抜け出すための一時的な操作と考え、終わったら戻しておきましょう。
A180の空気圧センサーをリセットするには?
タイヤ交換や空気を入れた後に、メーターに空気圧の警告が出たまま消えない。これもよくある困りごとですよね。
A 180とA 200 dに付いているのは「タイヤ空気圧警告システム」で、AMGは「タイヤ空気圧モニタリングシステム」です(公式MP202701)。
警告システムは、タイヤの空気圧が下がったことを知らせる仕組みです。空気を入れ直したりタイヤを替えたりした後は、システムを「再始動」させて今の状態を覚え直させる必要があります。
- 4本とも指定の空気圧に合わせる(給油口の裏や運転席ドア付近などに貼られた表示で確かめる)
- 車を止めてエンジンをかける
- メーターやメディアディスプレイのメニューから「タイヤ空気圧」の項目を開く
- 再始動を選んで確定する
- しばらく走ると、システムが今の状態を覚える
メニューの名前は年式で違うので、取扱説明書の「タイヤ空気圧」の項目で確かめてみてください。
『リセットしたのにまた警告が出る』という時は、パンクやゆっくりした空気漏れも考えられます。その場合はガソリンスタンドや販売店で空気圧を測ってもらうのが安心です。
タイヤサイズや交換費用はベンツAクラスのタイヤサイズと交換費用・スタッドレスでまとめています。メーターの警告マークの意味はベンツAクラスの警告灯・警告音の意味と対処もどうぞ。
安全装備から見て、どのモデルを選ぶ?
ここまで見ると、『じゃあどれを選べば安心なの?』と思いますよね。
結論から言うと、ぶつからないための基本の装備は全車同じです。差が出るのは、渋滞での自動再発進と標識の読み取り、そして360°カメラです。
| 使い方 | 向いている選び方 | 価格の目安(公式・税込) |
|---|---|---|
| 街乗りが中心で渋滞は少ない | A 180 Urban Stars 標準仕様 | 5,250,000円 |
| 高速の渋滞によくはまる | A 180+ナビゲーションパッケージ、またはA 200 d | 5,626,000円/5,980,000円 |
| 狭い駐車場が多い | アドバンスドパッケージで360°カメラ | +475,000円(A 180はナビゲーションパッケージ同時選択) |
価格は2026年9月29日時点の公式プライスリスト(MP202701)、メーカー希望小売価格・消費税込です。A 180+ナビゲーションパッケージの5,626,000円は、車両本体5,250,000円に376,000円を足した金額です。
A 180にアドバンスドパッケージを付けるには、ナビゲーションパッケージも一緒に選ぶ必要があります。両方付けるとA 180は6,101,000円になり、A 200 dの標準価格より高くなるんです。
『装備を足していったら、A 200 dに届いていた』ということは珍しくありません。モデルの違いはベンツAクラスのグレード・ラインナップ一覧で、オプションの選び方はベンツAクラスのオプションは何を付ける?で比べてみてください。

値引きを含めた総額の考え方は、トップ記事のベンツAクラスの値引き相場と限界額で詳しく解説しています。内装と装備の全体像はベンツAクラスの内装を解説、ナビ画面の操作はMBUX・ナビの使い方にまとめました。
よくある質問
レーダーセーフティパッケージ付きの中古車は、今の新車より安全性が低いですか?
名前が違っても、追従クルーズや車線維持支援といった中身の方向は同じです。2024年3月頃に国際基準UN-ECE R152に合わせた名前へ変わりました。年式による細かな機能差は、装備表で確かめるのが確実です。
ベンツAクラスは自動運転できますか?
できません。Aクラスの運転支援は、ドライバーが運転の責任を持つことが前提の機能です。手を離した状態が続くと、手を添えるよう促されます。
A 180でも渋滞で自動的に発進しますか?
標準のA 180には自動再発進機能が付きません。ナビゲーションパッケージ(376,000円・税込)を選ぶと付きます。A 200 dとAMGは標準です。
空気圧の警告がリセットしても消えません。
空気が少しずつ抜けている可能性があります。4本の空気圧を測り直し、それでも出るならパンクの点検を受けてみてください。
360°カメラは後から付けられますか?
新車時のアドバンスドパッケージに含まれる装備です。後付けの可否や費用はメルセデス・ベンツ正規販売店に確かめてみてください。
まとめ
- レーダーセーフティパッケージは2024年3月頃までの名前で、今はドライビングアシスタンスパッケージ(全車標準)
- 追従クルーズの作動範囲は0〜約200km/h(2023年2月の公式リリース)。自動運転ではない
- 自動再発進とトラフィックサインアシストはA 180だけナビゲーションパッケージ(376,000円)
- 360°カメラはアドバンスドパッケージ(475,000円)
- ESP解除と空気圧センサーの再始動は、取扱説明書で年式ごとの操作を確かめる





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